一昔前まで、矯正は子供だけのものという考え方が根強くありました。
しかし現在では、さまざまな理由により大人の矯正人口が増えています。
具体的にどのような理由があるのでしょうか。
目次
■大人の矯正人口が増えた理由
マウスピース矯正の普及
ワイヤー矯正は、歯の表面にブラケットを付けその上にワイヤーを渡し、力をかけることで歯を動かします。
ブラケットやワイヤーは金属が多いため、あまり審美的とはいえない矯正方法です。
そのため、子供の頃にこの審美的に気になる治療を行ってしまう、という考え方がありました。
大人になってから人前に立つ仕事などをしている中で、ワイヤー矯正を選択するのはやはり勇気が必要だといえるからでしょう。
しかしマウスピース矯正は、日中マウスピースをつけていても遠くから見れば分からないため、人前に立つお仕事や、審美面が気になる成人以降の年代の方にも幅広く受けいれられています。
SNSなどの普及
SNSと、 高解像度のカメラの普及により自分の写真をインターネット上にあげるということが増えました。
そのような中で、鮮明な写真が撮れると、小さな歯並びの悪さなども気になってしまうという方が多くなり、大人にも矯正が広がったといえるのではないでしょうか。
マスクの下で矯正できる
コロナウィルスの蔓延により、外出時はほとんどマスクをつけている状態となりました。
またどのような改まった席であっても、マスクを外すことは現在推奨されていません。
どんな時でもマスクの下で矯正ができ、周囲にバレにくいということから、大人の矯正が広がったといえそうです。
■大人の矯正はこんな方におすすめ
子供の頃に矯正しておけばよかったと後悔されている方で、 特に以下のような状況の方には大人の矯正治療がおすすめです。
人前に出るお仕事の方
マウスピース矯正は、かなり近づいて見ないとマウスピースをしていると気づかれにくいという特徴があります。
そのため人前に普段から出るお仕事の方にもおすすめすることができます。
近づかなければ見えない上に、マスクの下に隠れるとなるとさらに気兼ねなく矯正を行うことができるのではないでしょうか。
ライフイベントまでに治したいなどの理由
例えば結婚式、成人式など 一生に残るライフイベント控えている方にも、事前の矯正はおすすめです。
ホワイトニングを同時に行えるというメーカーもありますので、目標の日までにきれいな歯並びと白い歯を同時に手に入れることができます。
また、そのようなライフイベントの写真は一生残るものです。
このようなイベントを目指して矯正を考えてみるのもよいのではないでしょうか。
症状が軽い方も気軽に受けやすい
ワイヤー矯正の審美面でのデメリットを考えると「このくらいの歯並びの悪さは我慢した方がいいな」思う方も多かったかもしれません。
しかしマウスピース矯正は、その審美性と手軽さから、症状の軽い方でも気軽に治療に踏み出しやすくなっています。
矯正の範囲も全体矯正から部分矯正など、選んで取り掛かることができるため、デメリットの少ない状態で「必要な部分だけを必要なだけ」と、症状が軽い方でも治療を始めやすくなっています。
矯正治療は大人になってからでも可能です!
マウスピース矯正の普及により、矯正は子供の頃に行うものという考え方は薄れつつあります。
もちろん子供の頃だけでしかできない、顎の成長を利用した矯正方法もありますが、歯並びを整えるのであれば大人になってからでも矯正を行うことが可能です。
「ずっとコンプレックスだった」「ちょっと気になっているところだけを矯正したい」などさまざまな要望に応えられます。
矯正治療を行うか迷っている方は、ぜひ一度歯科医院当院にご相談ください。