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格安マウスピース矯正とインビザラインの違い|費用の差を比較


マウスピース矯正において、格安マウスピース矯正という広告を目にし、インビザラインとの違いが気になる方も多いでしょう。


ここでは、格安マウスピース矯正とインビザラインの特徴や費用の差、注意すべき点を詳しく解説します。


■格安マウスピース矯正とは

◎部分的な歯並び改善に特化

格安マウスピース矯正は、前歯の軽度のデコボコやすきっ歯などを対象とした部分矯正に用いられることが多いです。

短期間で歯並びを整えることを目的としており、全体矯正には対応していないケースもあります。


◎費用を抑えられる理由

格安とされる理由は、シミュレーションや治療計画が簡易的である点や、歯科医師が継続的に管理を行わない場合があるからです。

費用相場は10万円台〜50万円程度と、インビザラインに比べて安価です。


■インビザラインとは

◎世界的に普及したマウスピース矯正

インビザラインはアメリカで開発され、現在100か国以上で導入されている豊富な実績がある矯正方法です。


これまでに世界で1500万人以上が治療を受けており、信頼性が高いのが特徴です。

専用スキャナーiTeroで歯型をスキャンして3Dデータ化し、AIと歯科医師の診断による精密なシミュレーションを行います。

軽度の歯並びから重度の歯並びの乱れまで対応できるため、幅広い症例に適した矯正方法です。


■格安?インビザライン? 費用の違いとは

◎格安マウスピース矯正の相場

格安マウスピース矯正は10万円台〜50万円程度が一般的で、広告では月々3,000円〜といった価格を宣伝しているものもあります。


◎インビザラインの相場

インビザラインは全顎矯正で80万円〜100万円前後が相場です。

費用は高めですが、精密な診断や治療計画、歯科医師による継続管理が含まれているため、単なる価格差ではなく治療の質や安心感につながっています。


■日本矯正歯科学会の見解

◎安価なマウスピース矯正に対する注意喚起

日本矯正歯科学会は2022年に、安価なマウスピース矯正について注意喚起を発表しています。十分な診断や管理が行われない治療は、歯や歯周組に良くない影響があると指摘しています。


◎必ずしも悪ではない

格安マウスピース矯正が全て危険というわけではありません。症例に合っていれば有効な場合もありますし、比較的リーズナブルな価格で医師が関与してくれる場合もあります。

ただし、矯正治療は専門的な治療のため、適切な診断と管理が欠かせない点を理解しておくことが重要です。


公益社団法人 日本矯正歯科学会 ポジションステートメント
マウスピース型矯正装置による治療に関する見解

公益社団法人 日本矯正歯科学会


■当院がインビザラインに対応している理由

◎長期的に安定した結果を得るため

当院では、幅広い症例に対応でき、長期的に安定した結果を提供できるインビザラインを採用しています。精密性の高いシミュレーションと定期的な医師のチェックによって、安心して治療を受けていただけるのが大きなメリットです。


◎患者様に合わせた柔軟な提案

「部分的に歯並びを整えたい」「できるだけ費用を抑えたい」というご要望がある場合には、部分矯正を含め、適切な治療法を一緒に検討することも可能です。


■費用が気になる方へ|医療費控除の利用

◎医療費控除とは

矯正治療は自費診療ですが、医療費控除の対象になる場合があります。

年間の医療費が一定額を超えると、確定申告で所得控除を受けられる仕組みです。


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【矯正治療が安すぎる時は内容をしっかり確認】

格安マウスピース矯正とインビザラインは、見た目は似ていても治療精度や対応範囲に違いがあります。格安矯正は軽度の歯並び改善には有効ですが、複雑な症例や噛み合わせの改善には不向きな場合があります。


一方、インビザラインは幅広い症例に対応でき、歯科医師の継続的な管理により安心して治療を進められます。費用の差は少しあるものの、単純に安さだけで選ぶのではなく、自分に合った治療方法を専門家と相談して決めることが大切です。

杜の街グレース歯科・矯正歯科
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