広く一般に行われるようになってきたマウスピース矯正ですが、現在さまざまな不正咬合を治療できるようになっています。
マウスピース矯正ではどのような不正咬合を治療することができるのでしょうか。
また、多いお悩みとして、出っ歯、叢生(八重歯)、すきっ歯の治療はできるのでしょうか。
目次
■不正咬合の種類
出っ歯とは
出っ歯とは上の歯が大きく前に出ているものです。
特に上の前歯は人目につきやすい位置にあるため、目立ってしまうこともあります。
中には力を入れないと口を閉じられないというような方もいらっしゃいます。
また出っ歯には、歯だけが前に出ているものと、顎の骨ごと前に出ているものの2種類があります。
下の歯が出ているものは出っ歯とは呼ばず、反対咬合と呼びます。
叢生(八重歯)とは
蘇生とは顎に対して歯が大きく、歯がきれいに並ばない状態のものをいいます。
重なり合っているものから、前に飛び出してしまうものまでさまざまあります。
八重歯は叢生の中でも有名な不正咬合です。
犬歯という、真ん中から3番目の尖った歯が前に飛び出してしまった状態です。
この3番目の歯は最後に生えてくるため、2番目の歯と4番目の歯の位置が近すぎると真っすぐ並べません。
そのために前に飛び出してしまう状態になります。これが八重歯です。
すきっ歯とは
すきっ歯とは顎に対して歯が小さい状態のものをいいます。
顎のスペースが大きいと、歯と歯の間に隙間が空いてしまいます。
中でも特に真ん中の歯だけが開いているもの正中離開といい、見た目や発音などの面から矯正を望む方が多くいらっしゃいます。
■インビザラインの歯の動かし方
マウスピースを交換し、歯を動かす
インビザラインはワイヤー矯正と違い、マウスピースを付け替えることで歯に力をかけ少しずつ歯を移動していきます。
7日から10日に1枚マウスピースを取り替えて歯を動かすため、月に1回ワイヤーをしめて動かすワイヤー矯正よりも歯の痛みが少ないといわれています。
また歯の上につけるアタッチメントという突起は、ワイヤー矯正におけるブラケットの役割をします。
歯体移動が基本
しかしマウスピース矯正は、歯を移動する時に歯体移動という方向をとります。
基本的に回転運動ではなく歯をそのまま横に動かすような力のかけ方をします。
そのため大きな回転が伴うような場合は、ワイヤー矯正の方がおすすめとなります。
■インビザラインで治せる症例
歯性の不正咬合
インビザラインで直せる不正咬合の中に、出っ歯、叢生、すきっ歯が含まれます。
しかし顎の骨ごと前に出ている骨格性の出っ歯は治療の範囲外となります。
この骨格性の不正咬合は、子供の頃、顎の成長期に行うか、大人になってからだと外科処置が必要になります。
インビザラインで治せない症例
インビザラインで直すのが難しい不正咬合は、骨格性のものが主になる反対咬合や、過蓋咬合、オープンバイトなどがあります。
また多数歯の抜歯を伴うものや、大きな回転運動を伴うもの、重度の症例などはワイヤー矯正の方が得意です。
インビザラインで治せない症例は、ワイヤー矯正を検討するか外科処置の範囲内になります。
【歯性の不正咬合、重度でないものなら治せる】
マウスピース矯正はとても審美的な強制方法のため、仕事中につけていても違和感がありません。
そのため大人の歯列矯正にもおすすめです。
また軽い不正咬合で、ワイヤー矯正で審美面のデメリットを抱えてまでやる必要がないと思っていた方にもおすすめできます。
マウスピース矯正は、成人の方、また軽い歯並びの悪さがずっと気になっていた方にも喜ばれています。