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歯並びと噛み合わせって何が違うの?


「歯並び」「噛み合わせ」この2つの言葉は、それぞれに持つ意味が異なります。

矯正治療を行う際には歯並びを整えるだけではなく、噛み合わせも改善することが大切です。

今回は「歯並びと噛み合わせの違い」および「歯科用CTを使った矯正治療」についてご紹介します。

■歯並びと噛み合わせの違い

歯並びと噛み合わせは似ているようですが、それぞれに意味が異なります。

歯並びとは

歯並びとは、歯の並び方、歯の見た目を指す言葉です。噛み合わせが歯や顎の機能を指す言葉なのに対し、歯並びは見た目(歯の外観)を指します。

矯正治療をはじめとする歯科医療では、以下の6つの条件を満たす歯並びを「良い歯並び」としています。

[良い歯並び]

①上下の中切歯(ちゅうせっし:真ん中の前歯)の中心線がずれていない
②歯を噛んだときに奥歯に隙間がない
③上の前歯が下の前歯に少しだけ覆いかぶさっている(2~3㎜程度覆いかぶさっている)
④歯の大きさにバラつきがなく(小さすぎたり大きすぎない)、歯に大きなねじれや傾きがない
⑤歯がガタガタ、デコボコしていない
⑥歯が顎の骨(歯槽骨)の中に収まっている(歯槽骨の外側や内側に歯が飛び出していない)

噛み合わせとは

噛み合わせとは、歯や顎の噛む機能を指す言葉です。歯並びが見た目を指す言葉なのに対し、噛み合わせは「噛む」という機能面を指します。

良い噛み合わせの条件には以下の5つがあります。

[良い噛み合わせ]

①犬歯より後方の歯(臼歯部)が、上の歯1つに対して下の歯2つがしっかり噛み合っている

口を開けて外から見たときに、上の歯の山部分(歯の先端)が下の歯2つのあいだの谷部分(下の歯と歯の隙間)にしっかりと噛みあっているのが正常な状態です。この状態を「1歯対2歯(いっしたいにし)」と呼びます。

②第1大臼歯(奥歯)の歯の凸凹部分が上下でしっかり噛み合っている

第1大臼歯(前から6番目の歯、奥歯)の噛み合わせ面の凸凹が上下でしっかり噛み合っているのが正常な状態です。

もう少し詳しくご説明すると、上顎の第1大臼歯の近心舌側咬頭(歯の噛み合わせ面の舌側にある凸部分)が下顎の第1大臼歯の中央窩(歯の噛み合わせ面の凹部分)にしっかり噛み合っている状態を指します。

③奥歯を噛んで左右に動かしたとき、前歯や犬歯、臼歯が横への動きをガイドしてくれる(犬歯誘導およびグループファンクション)

奥歯を噛んで左右に動かしてみてください。横に動かしたときに前歯や犬歯(特に上下の犬歯同士が当たっていることが重要です)が横への動きをガイドし、ずらした方向と反対側の上下の奥歯が開いていくのが正しい噛み合わせです。この、犬歯によるガイド機能を「犬歯誘導」と呼びます。逆に、前歯や犬歯が横への動きをガイドせず、反対側の上下の奥歯が閉じたままの方は噛み合わせが乱れている可能性があります。

前歯や犬歯が横への動きをガイドしない場合でも、犬歯の1つ奥にある第1小臼歯や第2小臼歯、第1大臼歯が横への動きをガイドしており、接触している歯以外の歯(前歯やずらした方向と反対側の上下の奥歯)が開いていくようであれば臼歯のガイド機能は正常に働いています。この、臼歯部によるガイド機能を「グループファンクション」と呼びます。

犬歯誘導かグループファンクションか、どちらが機能しているかは人それぞれ異なります。年齢を重ねて犬歯がすり減っている方は犬歯の奥にある臼歯部がガイドになることが多いです(犬歯の摩耗によるグループファンクション)。

上記の2つのガイド機能のうち、理想とされる噛み合わせは犬歯誘導ですが、グループファンクションが正常に機能している方は噛み合わせに大きな乱れがない場合もあります。犬歯誘導ではなくグループファンクションだからただちに矯正しなければいけない、ということはありません。

④上の真ん中の前歯が下の真ん中の前歯よりも2~3㎜程度前にあり、なおかつ、上の前歯が下の前歯に2~3㎜程度覆いかぶさっている

歯を閉じたとき、上の真ん中の歯である中切歯が下の中切歯よりも2~3mm程度前にあるのが正常な状態です。上の中切歯が下の中切歯より5mm以上前に突き出ていると、出っ歯の可能性があります。

この、上下の中切歯の前後の距離(上下の真ん中の前歯の前後の隙間)を「オーバージェット」と呼びます。オーバージェットは2~3㎜程度が標準の数値です。

上記に加えて、上の前歯(中切歯と側切歯)が下の前歯に2~3mm程度、覆いかぶさっているのが正常な状態です。この基準は、上でお伝えした良い歯並びの条件③と同じですが、良い噛み合わせの条件でもあります。

この、上下の前歯の垂直方向の覆いかぶさり方(歯の噛み合わせの深さ)を「オーバーバイト」と呼びます。オーバーバイトは2~3mm程度が標準の数値です。

⑤食べ物を噛んだときに反対側の噛んでいない歯が離れている

食べ物を噛んだときに、反対側の噛んでいない方の歯が離れているのが正常な状態です。片側の歯で食べ物を噛んでいるときに噛んでいない方の歯が接触している場合は、噛み合わせが乱れている可能性があります。

■当院の矯正治療の特徴

歯科用CTでより正確な矯正治療を

ホワイトエッセンス岡山駅前歯科では、歯科用CTを用いた矯正治療を行っています。

歯科用CTを用いることで、これまで平面的にしか撮影できなかった患者様の歯並びや顎の形を立体的に撮影でき、より精密な診断が可能となります。CTにより顎の骨の骨密度も測定でき、歯の動かし方など、矯正の治療計画の立案にも役立ちます。

経験豊富な歯科医師との連携による矯正治療

当院では、矯正の通算治療実績が5,000症例以上(1994年~2021年12月時点)のブラックダイヤモンドプロバイダー認定医との連携による矯正治療を行っています。

ブラックダイヤモンドプロバイダーとは、年間401症例以上のインビザライン矯正を行う歯科医師に与えられる認定資格です。岡山県内では、ブラックダイヤモンドプロバイダーが在籍する歯科医院は当院を含め2医院しかありません。

矯正治療を行う際は、歯科医師が患者様のお悩みやご希望をすべておうかがいし、お口の状態に応じて綿密に治療計画を立案します。難症例など、他院で矯正治療を断られてしまった方にも対応しています。

【歯並びや噛み合わせのお悩みは当院までご相談ください】

「歯並びと噛み合わせの違い」および「当院の矯正治療の特徴」についてご紹介をさせていただきました。

今回の記事をご参考にして、ぜひ、ご自身の歯並びや噛み合わせと「正しい歯並び・正しい噛み合わせの条件」を照らし合わせてみてください。1つでも条件を満たさなかった場合は、歯並びや噛み合わせに何らかの異常が起きている可能性があります。

「歯並びの乱れを治したい」
「噛み合わせが悪くて困っている」
「歯の見た目を改善したい」

など、歯並びや噛み合わせ、歯の見た目でお困りの方は、当院までお気軽にご相談ください。相談料は無料です。ご予約はお電話・WEBにて承っております。

杜の街グレース歯科・矯正歯科
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