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喫煙者の歯の矯正は注意! タバコが治療効果やリテーナーに与える影響


「矯正治療を始めたいけど、タバコはやめなければいけないの?」

「保定期間中も喫煙はダメ?」

など、歯列矯正を検討している喫煙者の方にとって、タバコの影響は気になるポイントの一つです。


結論からいうと、喫煙しながら矯正治療を進めることは可能ですが、さまざまなリスクや注意点があります。


この記事では、タバコが歯の矯正に与える影響について詳しく解説します。


■タバコが歯列矯正に与える影響

◎歯やマウスピースへの着色

タバコに含まれるタールは強い着色成分を持っており、歯や矯正装置を黄ばませる原因となります。


特にマウスピース矯正のマウスピースは透明な素材でできているため、喫煙によって装置が茶色く変色しやすく、審美性が損なわれる原因になることがあります。


1週間〜2週間程度同じアライナーを使用するタイプでは、着色が目立ちやすいため注意が必要です。


◎歯の動きが遅くなることがある

タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させる作用があります。


歯が動く際には歯根周囲の血流が重要な役割を果たしているため、血行不良によって歯の移動が遅くなる可能性が指摘されています。その結果、治療期間が予定より長引くケースも考えられます。


◎歯周病リスクが高まり、矯正に悪影響

喫煙者は非喫煙者と比べて歯周病になりやすいことが広く知られています。歯周病が進行すると歯を支える骨が溶け、歯列矯正で歯を動かすための土台が不安定になります。


矯正治療中に歯周病が悪化した場合、治療を一時中断しなければならないこともあるため、口腔内の健康管理が一層重要になります。


■リテーナーへの影響も要注意

◎リテーナーとは

歯列矯正が終わった後、歯が元の位置に戻ろうとする後戻りを防ぐために使用するのがリテーナー(保定装置)です。マウスピース型のリテーナーが使用されることも多く、矯正後も一定期間装着し続ける必要があります。


◎喫煙によるリテーナーへのダメージ

リテーナーもマウスピースと同様に、タバコの煙によって着色・変色することがあります。さらに、熱や煙による素材の劣化も起こりやすく、本来の保定効果が損なわれる可能性があります。


リテーナーが劣化すると再作製が必要になり、費用面でも余分な負担が生じる場合もあるため、注意が必要です。


◎保定期間中もタバコの影響は続く

矯正が終わったから大丈夫と思いがちですが、保定期間中も歯は動きやすい状態にあります。喫煙による歯周組織へのダメージや装置の劣化は、せっかく整えた歯並びの後戻りリスクを高めます。治療後も継続的な注意が必要です。


■喫煙者が矯正治療を受ける際のポイント

◎禁煙・減煙が理想

歯の矯正中はもちろん、保定期間も含めて禁煙できるのが望ましい状態です。難しい場合でも、本数を減らすだけでもリスクを減らすことにつながります。


◎喫煙後は必ずケアを

どうしても喫煙をやめられない場合は、喫煙後に歯磨きとマウスピースの洗浄を徹底することが大切です。装置に臭いや汚れが定着する前にケアすることで、着色や口臭をある程度抑えることができます。


◎担当医に正直に伝える

喫煙の習慣がある場合は、矯正を担当する歯科医師に事前に伝えておくことをおすすめします。治療計画の調整や、より適切なアドバイスをもらえる可能性があります。隠したままでは適切なケアが受けられないこともあるため、正直に相談するのが得策です。


【矯正中のタバコは禁煙が理想】

タバコは歯列矯正にさまざまな影響を与えます。喫煙者であっても矯正治療を受けることは可能ですが、できる限り禁煙・減煙を心がけ、日々のケアを丁寧に行うことが、治療を成功させるための近道といえるでしょう。


矯正を機にタバコと向き合ってみることも、ぜひ検討してみてください。


杜の街グレース歯科・矯正歯科
歯科医師
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