マウスピース矯正に使用するインビザラインは、一定期間の使用後に、次のマウスピースに交換します。
この時、使い終わったマウスピースを捨ててしまってよいのか疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
この記事では使い終わったマウスピースの取り扱いについて解説します。
目次
■使い終わったマウスピースの基本的な取り扱い
◎基本的には1つ取っておくとよい
基本的には不要になったマウスピースは捨てても問題ありませんが、治療中のトラブルに備えて1つ前のマウスピースを保管しておくことが良い場合もあります。
■使い終わったマウスピースを捨てずに保管した方が良い理由
◎緊急時の対応に役立つ
1つ前のマウスピースを保管しておくことで、現在使用しているものが破損したり紛失したりした場合に役立ちます。
マウスピースが手元にない期間が長引くと、歯の位置が戻ってしまうリスクがあるため、緊急時の予備として活用することが可能です。
◎治療計画の見直しに備える
歯科医師が治療計画を見直す際、過去に使用したマウスピースが参考になる場合があります。
特に、歯の動きに予想外のズレが生じたときには、以前のマウスピースが有用なデータとなることがあります。
■使い終わったマウスピースを保管する際のポイント
◎清潔な状態で保管する
マウスピースを保管する際は、使用後に必ず清潔に洗浄してください。
流水と中性洗剤で丁寧に洗い、しっかり乾燥させることでカビや菌の繁殖を防げます。
湿気が残ったまま保管すると、衛生面で問題が発生する可能性があります。
◎専用のケースを使用する
保管する際には、専用のマウスピースケースを利用しましょう。
専用ケースを使用することで、ホコリや汚れから守り、形状を保つことができます。
特に熱や圧力に弱い素材でできているため、適切な環境で保管することが重要です。
◎直射日光や高温を避ける
マウスピースは熱に弱いため、直射日光や高温の場所を避けて保管してください。
高温の環境下では素材が変形する恐れがあります。涼しく乾燥した場所を選びましょう。
◎ラベルやメモを付ける
複数のマウスピースを保管する場合、それぞれのステージを区別するためにラベルやメモを付けておくと、わかりやすく便利です。
これにより、緊急時にどのマウスピースを使用すればよいかすぐに分かります。
■不要になったマウスピースを捨てる場合の方法
◎一般ゴミとして捨てる
インビザラインは基本的にプラスチック製であるため、多くの自治体では可燃ゴミまたは不燃ゴミとして処分できます。
ただし、自治体によって分別ルールが異なるため、事前に確認しておきましょう。
◎個人情報の管理を徹底する
マウスピースには歯形という個人情報が含まれるため、廃棄する際は注意してください。
他人に渡る可能性を避けるため、細かくするなどしてから捨てるのが安心です。
◎歯科医院での相談も検討する
捨て方に迷う場合や処分に不安がある場合は、治療を受けている歯科医院に相談するのも一つの方法です。
場合によっては、歯科医院で適切に処分してもらえることもあります。
【ひとつ前のものを取っておく、廃棄は適切に】
マウスピース矯正で使用済みのマウスピースをどうするかは、多くの患者さまが悩むポイントかもしれません。
基本的に使い終わったものは捨てても問題ありませんが、緊急時の対応や治療計画の見直しに備えて、1つ前のマウスピースを保管しておくと安心です。
保管する場合は清潔な状態を保ち、適切な環境で管理しましょう。
捨てる際は自治体のルールを守り、個人情報の保護に配慮してください。
矯正治療をスムーズに進めるために、使い終わったマウスピースの扱い方も計画的に行いましょう。