歯と歯が重なり合う叢生という歯列不正は、あごに対して歯が大きいと起こります。
日本人の歯列不正を持つ方、約80%がこの叢生で悩んでいるとされています。
叢生には軽度から重度の分類があり、その重症度によって矯正方法も変わってきます。
この記事では、軽度の叢生に対しとても有効なインビザラインライトという、インビザラインのラインナップの1つについてご紹介します。
目次
■叢生とは
◎歯が重なり合う歯並び
叢生とはあごに対して歯が大きく、歯が重なり合ってしまう歯並びのことを指しています。
見た目や噛み合わせが悪くなるだけでなく、歯ブラシが入りにくいため清掃性が悪いのも特徴です。
◎八重歯も叢生の一種
八重歯も叢生の一種です。
八重歯になる歯は「犬歯」といわれ、左右の歯が生えてきた最後に生えてきます。
そのため、スペースがないと前に飛び出しきれいな歯列にならず、八重歯(叢生)となります。
■インビザラインライトとは
◎軽度の叢生におすすめ
インビザラインにはさまざまなラインナップがあります。
一番スタンダードなのが「コンプリヘンシブ」というラインナップです。
コンプリヘンシブはマウスピース50枚以内で矯正できる歯列不正に適用されます。
それに対し、インビザラインライトは14枚以内で治療が完了できる歯並びに対して適用されます。
インビザラインGOという、前歯だけが適用範囲のラインナップと違い、インビザラインライトでは奥歯まで動かすことができるため、小臼歯の叢生にも対応できます。
■インビザラインライトのメリット・デメリット
◎気軽に始められる
インビザラインライトのメリットとして一番にあげられるのが、やはり気軽に始められることではないでしょうか。
「ちょっとこの部分だけが気になるため治したい」という方にはとてもおすすめの治療法となります。
◎金額、期間が抑えられる
使用するマウスピースの枚数が少ないため、金額や期間が抑えられるのもメリットです。マウスピースは基本2週間程度で交換しますが、インビザラインライトだと3ヶ月から6ヶ月程度で矯正完了となることもあります。
◎審美面を気にせず治療できる
インビザライン全般にいえることですが、ワイヤー矯正が主流だった頃は、ちょっとした歯列不正だとワイヤーをつける審美面のデメリットが勝ってしまい、治療に踏み切れない方も多くいらっしゃいました。
しかしマウスピース矯正は透明なシートを成形、使用するため、矯正中の審美面で気になるデメリットがほとんどありません。
その結果ちょっとだけ治したいという方にも踏み出しやすい治療法といえます。
◎適応症例に注意
インビザラインライトはあくまで軽度の歯列不正を治療するものです。
そのため重度のものや骨格性のものは適応範囲外となります。
◎無理に選択しないこと
金額や期間が抑えられてお得なインビザラインライトですが、適応範囲外の方は無理に選択しないことが大切です。
無理に選択すると後戻りなどの原因になります。
あくまで歯科医師と相談し、インビザラインライトの適応範囲内とされた方だけ選択するようにしましょう。
【軽度の叢生におすすめなインビザラインライト】
歯列がちょっとガタついているという方には、インビザラインライトがおすすめです。
使用するマウスピースの枚数が制限されているため、適応範囲外となることもありますが、適応範囲内とされた方には、金額的にも時間的にもお得な治療法となります。
また歯列矯正中も審美面のデメリットが大変少ないため、比較的矯正に踏み出しにくい、軽度のお悩みの方に大変おすすめの治療法となります。
歯のガタガタが気になり、インビザラインライトについて知りたい方はぜひ1度お問い合わせください。